ジェンダーもやもや会vol.1

マドレボニータの産後ケアクラスでつながった友達でお茶をしました。
大学でジェンダーについて研究していたというKちゃんを囲んで、ジェンダ−
にまつわるもやもやを話そう!ということで、「ジェンダーもやもや会」と
名付けました。

以下備忘録〜

 

・間違った「人権教育」
 「かわいそうな人たち」の権利を守ることではないのに・・
 自分が生きるための権利であるという意識が希薄。
 
・子どもの性について
 赤ちゃんがどうやってできるのか、どうしてお股から血が出てくるのか・・という
 ことは子どもの年齢によっては説明してもなかなか理解は難しいが、
 大人がはぐらかすことなく、一所懸命話しをして、向き合ってくれたということが大切。

・保育園の先生たちに子どもの性、性犯罪への意識が低い。
 HPに乳幼児の裸を乗せることに違和感を感じない。人権を守る・・・というようなことを掲げているのに!

・人権=行政の標語のイメージがあるよね。

・男尊女卑がにじみ出てしまう人たち
 巷にあふれる表現
 「女は可愛いのがいい、勉強なんかできなくてもいい。」
 そんな考えを持っていないよ〜と言っている人がにじみ出ていたりするよね!

・男卑女尊?
 「世の中の夫はダメ」説に立って、妻の方が「だから夫は家事ができない、こんなに大変・・」「夫をいかに育てるか、手綱を握るか」というような、妻を慰める・上から目線に立つ番組ってどうなのよ、もやもやするよね。「夫ダメ説」ってそもそも、前提としておかしいのではないか?洗濯・掃除・洗い物のようなバックオフィスの家事に適性がある人もいる。(わが夫)

 
 そうやって、メディアは「家事を担うのは女」という状況を批判しているようで、女はこうあるべきということを是認しているのではないか・・・と。

 K先生によると、それも男尊女卑の考え方から出てきたことで、家事のようなシャドウワークが認められない、評価されないのは、女がやればいい・・、そして男が稼げばいいい・・そのように認識されてきたから。
 そしてその前提をもとでの社会構造があるから。

 実際に夫が「家事スキルが低い」というのも育ってきた環境で「夫は家事をしない」という価値観があったり、実際やりたくても長時間労働で時間をとれなかったり・・という状況にあるカップルも多いのが現状。だから夫を「育てる」ところからスタートしないといけない・・・ってのもわかりますが。でも、パートナーシップを考える時に、お互いにフラットに現状をとらえる、そしてこれからを考えるというスタンスが大事なのではないか。

 

私の夫は、どんなにバックオフィス系家事(洗濯・掃除・洗い物・備品購入)をしても、認めてもらえない・・とぼやいている。産後の過ごし方についても、女性はこんなに大変なんだ、だから男は協力してよねっ!というテンションもなんだか違うなぁと思っていて、お互いに話し合う、お互いに得意・不得意なことを理解して、それでも進んでいくことなのではないか・・と思っていた・・。その夫が感じているモヤモヤというのは、「フェミニスト」的な考えを持っている夫と世の中との軋轢ということだったのか〜!

フェミニズムって女性だけのものではない。
 
 フェミニズムフェミニストって、女性が権利を主張して、要求・戦っている 
 イメージがあって、いや、それで得られてきた権利もあるし、戦わないといけない
 状況があったから・・ということなんだと思っていたけど、
 それでは、対立するばかりなのでは・・・?と思っていた。

 女のもの、女のためだけでなく、それは男のためでもある。
 性別と役割を紐つけない、男・女はこうあるべきという考え方、刷り込みを捨てて、
 ニュートラルに役割分担を考え、ともに進んで行く。
 それがフェミニスト
 
 しかしながら、それを実現するには、フレキシブルな働き方ができる組織と、長時間労働ではないことと、
 夫が世帯収入を稼ぐというモデルを変える、男女の賃金格差をなくす・・ということがないとできない。
 例えば、夫が家事が得意、妻は稼ぐのが得意だったとして、それに応じて、収入モデルを構築しようと
 しても、世の中は、男のが賃金が高い・・それでは、世帯を維持していくために、妻が稼ぐモデルにはできないよね・・
 
・働く女性のための・・・と言っていると、対立構造にしかならない。
 すべての人にとってのダイバーシティな環境となること。


 (子育て世帯だけでなく、外国人、疾病を持つ人、がんサバイバー、外国人、障害者)

 そのためには、業務分担の再構築、フレキシブルな勤務形態が必要。
 いろいろな人が少しずつ関わる形だと、調整コストがかかって、マネジメント力が大切になる。
 「すべての人が8時間働けます」から、「働けない人もいます。」と、組織の中に異質な存在が入らないと、
 変わっていかない。
 その人にしかできない仕事(属人的な仕事)と、その人でなくてもできる、誰でもできる仕事にする(汎用性のある仕事)
 に業務を見直す、再構築、分担をする。誰でもできる仕事を集約する。