「何もしなくていい」は本当だった。

我が子、ただいま3歳と5ヶ月。

オムツ外しの移行中、保育園ではお昼寝の前とか、毎日決まった時間にトイレに座るというのを習慣にしていたり、もぞもぞしているとトイレに誘うというようなことをしている。家ではお姉さんパンツを履いて、「おかーさんおしっこ出ちゃった〜」替えるという毎日が2歳後半くらいから続いてるかな〜。ここ2週間で劇的に変わる。

 

内臓とこころを読む

解剖学者の三木成夫さんの名著、「内臓とこころ」を読んでよくわかったように、人間の排泄機能というのは頭で考えて獲得できるものではないということ。おしっこが溜まる、おしっこ行きたいと脳が感知する、トイレにいくという行動をとる・・・ということが連動するには時間がかかり、最初はそれぞれがバラバラ。だから、「おしっこが出ちゃう前にどうして言えないの!」「言わないとダメでしょ」というセリフを言ってしまいそうになるけど、それはそもそもが無理っていう話。

さとちんを見ていてもよくあることなんだけど、どう見てもおしっこ行きたそうだ・・ともぞもぞしていても、本人が「おしっこに行きたいということなんだ」と結びつけて脳が覚知してないというのは見ていて感じて、「内臓とこころ」で読んだことと同じだ!!!と思った。

我が家の「トイレトレーニング」

↑トイレトレーニングって言葉やめたらいいのにね。マッチョにトレーニングするということにしか聞こえない。そんな三木さんの本を読んでいたのもあり、家でもトイレトレーニングをがんばらなくちゃ!というのを思わず、なんにもしてなかった。

一応、うちでもオマルを買って、「オマルに座ってみよっかー」と誘ったけど、「いや!」と頑なに言うので、だんだん私も忘れていき、声かけすらしていなかった・・。そして、オマルはつかわれないままおもちゃ置き場になっていた。

保育園にお任せしている、なんにもしない保護者ですみませんと思いつつ。

一応保育園でもお迎えにいくと、帰る前におトイレに座るということをするんだけど、「ほんとにただ座っているだけだよね・・笑」っていう、あんまり気の無い感じで座っている様子。

子どもは突然変わる

さとちんに何が起きたのか?!と思うくらい突然変わる。

10月28日に、「保育園のトイレでおしっこ出ました〜!」と先生からの報告があり、これは大きな一歩であると驚き、その日におトイレに誘ってみると、座る。

家のトイレで座る!!!もう座れただけで、よいよい。

翌日からあんなに頑なに座るのを拒否していたのに、トイレに座るのを喜んでいる・・

トイレに座るための自分の便座を置くという作業が嬉しそうである。

何が起きたんだ・・

その1週間後、11月6日にはとうとう家のおトイレでおしっこが出る!

「わーいできたー」というのが嬉しかったようで、トイレに行きたくなったらいくと自ら言うようになる・・。とうとう寝る前に「とりあえず行っておくわ」などと、大人な発言をしている。

 

見えないところで本人の中に生まれるものがある

よく、「頑張らなくていいのよ〜」という言葉がけが、子育てをする親には向けられるんだけど、ほんとにその通りで、親が何かしなくても子どもの中で何か、気持ちの変化や身体の変化が生まれていて、それがある日姿を表すということなんだなぁと思う。

オムツ外し一つとっても、子どもが主体的にやりたくなるための様々なグッズはある。

子どもに押し付けるような関わり方で方法を提示するほど、子どもはそっぽを向く。

主体的な姿を求めようとする・・・その時に、もう子どもの主体性を待つという姿勢ではないということ。オムツ外しにはこの時期にこうするべしとか、どうしたらうまくいくか・・という方法を示す情報もたくさん溢れている。そういう情報を追いかけるほどに、目の前の子どもの姿を捉える状況に親の方がなれなくなるのかもしれないと思うと、そういう情報って誰のためにあるんだろうねと思ってしまう。