子育て備忘録:子どもの遊びや学びの成果はちゃんとしてなくていい。

雨のお休み。 さとちん、何してあそぼっか。 この前やったように、段ボールを切って絵の具で塗る遊びをしよっか。 わーい、この前やったから準備も自分でやる。 子どものためにあれこれ用意しなくてもいい。 いつも同じこと、シンプルなことをひたすら繰り返…

子育てと中動態

あやとりがブームなさとちん、朝、4段ばしごを本を見て、私が教えながら挑戦。 「やったーできたーーーー!」 じゃあ、もう一回やってみる・・。 うーん、うまくいかない、もう一回やってみる、あれ?! あやとりの紐を扱うのは難しい。そして、私に八つ当…

近くを見るために遠くを見る。

そういえば、子どもが生まれてもうすぐ5年なんだけど、子育てについての本というのは、数えるほどしか読んでいないなぁと思った。 多分、1冊とかそんなレベルで三木成夫の「内臓とこころ」しか思い浮かばない。 「内臓とこころ」を読んだことで、子どもの発…

学ぶ・知る経験知を培う

先日、図書館関係者による新しい図書館(仮)の姿を考え、発信していくコミュニティ、図書館リ・デザイン会議に、文章を寄稿した。 library-redesign.main.jp こんな内容。自分で調べて、考えることは「コスパが悪い」。だから図書館にもアクセスしない。早…

「社会的な親」としての苦しさは、共同幻想だった。

子どもが生まれたのは4年前。1ヶ月の産褥期を終えて、赤ちゃんをベビーカーに搭載し、外の世界に出たとき、「ママ」って言われたときから、ああ、自分は「社会的な親」という存在になっていくんだなと思った。 子育てをしてきて、生物としての親であること(…

研究者の推し活

ちょっと前からぼんやりと、いつか、数年後、10年後?大学院に行ってみたいな・・・と思っていて、でも、ほんとに研究したいのか?とも思い、口に出さないでいたけど、最近口に出している。 そもそもそんなお金ないし!大学院行くならその間働かなくても大丈…

変な大人枠で本のお話する時間

様々な理由で困りごとを抱えていたり、生きづらい、孤立する子ども・若者支援をしている、名古屋市子ども・若者総合センターからのご依頼をいただきまして、「本の話をただ楽しくする変な大人」としてお話に行きました。 お話する相手は、今年大学1年生にな…

対話しないといけない強迫観念 

朝ドラのスカーレットがとってもよい。それはなぜかというと、「家族」「夫婦」の絆とか二人三脚の美しさを描いていないから。 主人公貴美子と、ハチさんの日々を描いたドラマ。 二人とも陶芸家、最初は一緒に歩んでいくことを願っていたのに、いつしかすれ…

「情報」の意味 参照する先は外・インターネットの中だけではない。

この前、にんげん図書館でライブ配信した後、「ヘトヘトになって疲れていたから見られなかったごめんなさい」とメッセージをもらったんだが、「それでいいんです!!!」とお返事した。 中の情報=自分の中の世界を大切にしたい時はにんげん図書館にこなかっ…

縦軸と横軸のコミュニティ

配信後のお茶で、いろいろ話していて、「長野のひーさんが」「くれないのさっちゃん」とかそれぞれの地域に素敵な人がいるんですよ!って話になる。 そこにいた私も含めた図書館クラスター4人ほどは「あーひーさんね」ってなってる横で、「ひーさんとは?」…

シンクタンクとDOタンク ライブ配信の裏側

3月8日のイベントの延期からライブ配信ができるまで 3月8日に「図書館・まち育て・デモクラシー」の著者、嶋田学さんと、美濃加茂市でサスティナブルな地域づくりに取り組む加藤慎康さんをお招きしてのトークセッションを企画していたのに、新型コロナウ…

主語を自分にして言葉にする

私が、20代からずっと生きてきたフィールドは市民活動やNPOやソーシャルセクター。自分がやりたいこと、感じていること、これが大事かもっていう哲学を自然に口にする場。自分の考えを言わないと、「自分(自団体)にとって不都合になる!」「自分でイニシ…

生きづらい明治社会

読みました。「生きづらい明治社会」松沢裕作 岩波ジュニア新書 あとがきの言葉がとてもよかった。PISAの調査で、子どもの読解力が下がって、日本社会はおろおろしていた。どこかの国に負けるんじゃないかとか、国の競争力が下がるとか、そんなことしか考え…

結婚をめぐる問い

読みました。「結婚」橋本治 橋本治さんを認識したのって、30代に入ってからで、「桃尻娘」の衝撃的なデビューとかを知らない世代で、「わからないという方法」が最初に読んだ本だったかなぁ。キャッキャッしてる女子、現代の結婚や婚活が描かれているこん…

世の中のテンプレートを疑う

とーちゃん会・かーちゃん会の違和感 保育園の世界では、とーちゃん会とか、かーちゃん会という風に、お父さん同士・お母さん同士で飲み会をセッティングし、そこから関係性を深めていくという方法をとるということが、一つの方法として脈々と続いてきたとい…

にんげん図書館の振り返り

1月12日は、にんげん図書館の1年の活動の報告と集まった方がやりたいことを話す会。 図書館と市民活動・まちづくりをつなげる取り組みを、図書館×地域ラボという看板で行うことを、寄付・助成金等をいただいてやってみようということで、1年間(201…

産後ヘルプは子育てのヘルプではない

夕方、先月第二子の赤ちゃんが生まれた友達のお家に野菜と作った夕方つくったおかずを持参〜。ついでにちょこっとお家でおしゃべり。 赤ちゃんの授乳とげっぷをさせてもらった・・・! すげー懐かしいこの感じ。4年経つとだいぶ昔ですわ。。 「子どもと自分…

世間と社会の違い

わたしは、社会は、今、わたしがここに生きて立っている場所と思っている。 その最小単位は家族との関係や、人と人が集まる場全てが社会だと思っているのだけど、どうやら周りの人はそう思ってないらしい。 なぜ、言葉にしないで忖度しあったり、仲間外れに…

「子育てをするなら自然がたくさんあるところがいい」って思い込み

わたしの夫が生まれたのは、名古屋の中村区の下町の大門商店街。 名古屋でも屈指の遊郭街、中村遊郭があった。昭和33年の売春防止法施行後は、業態を変えてソープランドとなり、名古屋で一番ソープが集まるのはこのエリアらしい。 ソープが並ぶ中にピアゴ…

保育園父母の会 

昨日は、保育園父母の会主催、子育て講座の実施。 子育て講座は、保育園父母の会改革の今年の柱。 保育園の父母の会は、保護者同士の交流、学び合いが理念なので、理念に沿って、交流、学び合いの機会を予算に入れようと昨年提案し、今年は予算に入って行う…

知が求められる現場に出会うこと

〜さんが言ってるから正しいではなく、根拠に当たること 大学時代にジェンダーについての研究をしてきた友人は、ジェンダー、性教育についての講座を企画していきたいという。先日、そのはじめの第一歩となる講座を企画してみた。 子育て中の女性が集まる少…

2019年 読んだ本

2019年 読んだ本(12月29日時点で79冊) 途中で読むのやめた本は入ってませんw (哲学・思想・考え方)6冊 じぶん・この不思議な存在 / 鷲田清一 生き延びるためのラカン /斎藤環 哲学個人授業 /鷲田清一 永江朗 はじめての構造主義 / 内田樹 寝…

イベントレポート:わたしを紡ぐ営みと表現

【個人で取り組んだ活動、お仕事の記録です。】 名古屋市西区の長善寺住職、蒲池さんより、アールブリュットについての対話イベントをやりたいな〜というご相談を受け開いた11月17日に行った対話の場です。 アールブリュットって何? アールブリュットと…

不安定の中で安定する

「容疑者は職を転々としていた」ってフレーズをよく聞く。「職を転々とすること」頼るべき縁がないという不安、弱さを感じさせ、だから、事件を起こしたんだよねって思わせる報じ方だと思う。 世の労働市場では、職歴が多いのは不利になるらしい。 私の周り…

神って思うのは思考停止

特にSNSでのことなんだけど、誰々さんがシェアしてるからこの記事をシェアするとか、誰々さんがいいと言ってるからこの記事はいい記事・・みたいに、誰々さんがフィルターとなり、誰々さんのお墨付きの情報として提供される時、それを見る人は、客観的にその…

「何もしなくていい」は本当だった。

我が子、ただいま3歳と5ヶ月。 オムツ外しの移行中、保育園ではお昼寝の前とか、毎日決まった時間にトイレに座るというのを習慣にしていたり、もぞもぞしているとトイレに誘うというようなことをしている。家ではお姉さんパンツを履いて、「おかーさんおし…

パターン化される情報提供

ある日、子どもを出産して、母になる。その日から、世の中から「ママ」と呼ばれるようになり、「子育ママ」カテゴリーでの情報が提供されるようになるってことにとても違和感を感じるまま、今に至る。 子育してるからって四六時中、子育てのことを知りたいわ…

一人じゃないキャンペーン

8月の終わりになると、子どもの自殺が増えるということから数年前から、不登校特集とか、学校に行くのが辛い子へのメッセージがメディアでよく報じられるようになった。この時期の「一人じゃないキャンペーン」そのものが当事者にとっては圧なんじゃないか…

おしゃれに興味がない

経済的に自分の服や装飾品は最低限のものしか買えない感じだけど、この度、ちょこっと収入が増えることになったんだが、その増えた分私は服に回さない・・と気が付いて、お金がないから服を買わないのではなく、大して興味がないんだったと気づいた。 収入増…

「まちづくり」という言葉の違和感

先日、自分が住んでいる居住地域での「まちづくり」を考えるワークショップのお知らせを見てモヤモヤとした・・。 「なんか外から人が来て、好き勝手言って、これがこの街に必要なことなんて言うんじゃないでしょうね・・」 という気がして、「よーし参加し…