シンクタンクとDOタンク ライブ配信の裏側

3月8日のイベントの延期からライブ配信ができるまで 

3月8日に「図書館・まち育て・デモクラシー」の著者、嶋田学さんと、美濃加茂市でサスティナブルな地域づくりに取り組む加藤慎康さんをお招きしてのトークセッションを企画していたのに、新型コロナウイルス感染予防から延期。

か・な・り気合を入れて準備していて、楽しみにもしていたので、がっくりする。

でも同時に、やめてしまうのはなんかもったいない・・中止になったからこその状況を楽しみたいと思った。「ライブ配信やれないかな・・」とフェイスブックで呟いたら、「ライブ配信スタジオがあるよ!」と連絡をくれた人がいた(!)金山のライブ配信スペースCONASERUさん。

その週にすぐに見学に行き、すごい設備に目からウロコが落ちる。

そして、ゲストのお二人が会場に来てくださることにもなり、これはやれるね?!となる。当初イベント運営に協力してもらう予定だった人たちと配信チームを組んで配信することになった。

 

そもそも私もゲストもメンバーもライブ配信をしたことがない。

未経験でイメージがぼんやりしているため、ゲストへのオーダーもぼんやりしてしまうところもあり、当日やってみよう!というノリで迎えた。

届ける情報の範囲、量、質とか見せ方とか作る側になってみて、考えることができる。番組の構成や広報の仕方まで的確にアドバイスをいただけたことでできたわ・・。素人がゼロから全てやるとしたら、こんな風にはできない・・。

NHKの情報番組でどんな風に喋ってるんだろう・・などと、テレビを自分ごとにして見るようになり、夢の中にライブ配信という言葉が出てくる日々を過ごして、迎えた当日。


ライブ配信が始まる本番1時間前

嶋田さんとは遠隔でやりとりをしてきて、しかも初めてお会いした。嶋田さん、しんやすさんと顔を合わせて、改めて本日のテーマについてお話。


その横で技術面での準備を着々と・・・

こっちのカメラ見てね〜
裏方さんからの指示はここから出るでね〜
このボタンで画面切り替え操作してね〜
ここでスライドゥ出してね〜あっという間に本番2分前。


直前に友人からのラインやりとり「ねぇねぇ、ここ見たら配信見られるの??」「そーだよ〜よろしく!」などと答え、意外と余裕(笑)

そして、スタート〜!最初は緊張したが、ちゃんと台本考えておいたのと、先週お試し動画撮っておいたのがよかったのか、あっという間に楽しく過ごせた2時間でした〜!

終了後、裏方さん・ゲストのみんなで、おやつの打ち上げも心地よい。

語りきれないことの申し訳なさ

配信の途中、裏方さんから「そろそろ終わって、まとめにください」「視聴者コメントにうつってください」「ペンカチカチすると聞こえるよ」と、ホワイトボードで、的確な指示が飛ぶ。テレビ番組のようだ!


しかしその場その場の判断とか、私が他に気を取られ、語りきれないところとか、拾えないことが出てきてしまう。

「もっとあの話拾うところだった、ああやって返したらよかったな、コメント紹介で拾っていない声をもうちょっと見たかったーーーごめんよーーー」と帰宅してから寝る前まで、振り返りが駆け巡る。

生放送とデレビ番組の限界だし、だからリアルが必要となるのだなと思う。

「情報」と「図書館」の姿については語りきれずに終わってしまったかな。地域社会からの視点、図書館からの視点での議論、もっともっと深めたいことがたくさんあった。 

地域のメディアをつくる=「出番と役割」の機会

対話の場はリアルだろ!って考えるタイプで、全く動画配信というものに興味がなかったのだが、新しい世界が見えた!

動画配信というと、ものすごい話の上手な人が一芸でユーチューバーになるみたいな印象がある。私は、リアルな場を持っており、そこで生まれる小さな物語を大切にしたいと思ってきたので、自分がお守りをするコンテンツが1つ増えるようなことの費用(自分の時間的コスト)対効果とか考えたら、動画配信は興味ないなーーーと、思っていた。

 

しかし、苦手なところはプロにお任せしでき、画面も見やすく、双方向にもなんとなくだができるというこの方法、CONASRUでまたやりたいな!と思えた。

 

「出番と役割」「関わりしろ」「協働」のための仕掛けを考えた時、配信をつくるという仕掛けがとってもよいという気づきが大きな収穫。


みんなが子どものようになり、失敗も暖かく受け止める。
何を伝えたいのかを対話をする。

それぞれの持ち味も出て、あー楽しかったと、最後におやつ食べて終わる。

 

図書館の人も行政職員も個として場を共にする草の根的な活動を通して、よりよい方向へ変わる環境や関係をコツコツ育てるというのが私の立つところなんだが、このコンテンツで、今度はあの人とこの人を呼んで、また違うチームでやりたいな・・と既に妄想。。私はやっぱ、そうした場をコーディネートするライブラリアンなんですね。

 

帰宅すると、配信をチラ見していた夫モリソンが(興味ないと思っていたけど見ていたんか!!)、「いい社会資源見つけた」「あれでバックオフィスの講座できるな」「どうやってお金集めたらいいんだろ」「お値段はおいくら?」と、ブツブツ言っている。

視聴した人がなんかやってみたいことが浮かぶのがCONASERUの力だと思った。

地域の人がつくるメディアとして、図書館にライブ配信スペースつくるところ現れないかな・・・・

 

嶋田さん、しんやすさん、強力すぎるスタッフのみなさん(プロのイベント屋さんですか?という布陣)とCONASERUさん、ほんとにありがとうございました!