30代 呪いにはかからない

1.30代振り返り(2012年ー2022年)
30歳になった頃は、結婚も出産もするとも思っていなかったな・・。
30歳の時に突然実家を出て、シェアハウス暮らしで、「他人と暮らす」緩やかな公共の場というものを体感した。2014年に結婚。仕事はNPO法人アスクネットから、発達障害者支援の就労移行支援事業所でジョブコーチを3年やる。その後、ボランタリーネイバーズで半年ちょっと行政職員研修企画で働く。図書館と地域をつなぐ「にんげん図書館」を2012年から活動していて、読書会したり、つないだり、企画したりしていた。
2015年のつわりの最中に、夫モリソンの仕事のパートナーのNPO法人起業支援ネット創業者の関戸美恵子さんが亡くなることと、同時期に私の父が鬱で入院し、母の心身の不調が重なり、どうなることかと思ったが、無事に翌年に出産。その後、出産・1年休んで仕事復帰。
復帰した発達障害者支援事業所を3ヶ月くらいで辞めてしまい(ごめんなさい・・)多文化共生と子育て支援の分野でパラレルワークとなり、その生活2年続け、2019年からはささしまサポートセンターと子ども健康フォーラムのパラレルワーク、同時に保育園の保護者会をNPO的視点での組織づくりに関わる。2012年からやっていたにんげん図書館で形成されてきたコミュニティを有機的に育てていきたくなり、2020年に東海ナレッジネットを立ち上げ、いまここ。
 
2.全てを学習の機会にして、呪いをかけない
結婚とか出産というようなライフステージの変化は学習の機会で、たまたま自分がそのような境遇になったからわかることや、出会える人がいると思っている。
「ママ、ママ」と世の中が求めることにめんどくさ・・うるせー!と思った。
それは「ママ」を助けよう、支援しようとする中にもあるともわかった。
これはジェンダーバイアスなんだ、ジェンダーってこんなところにあったのかとわかった。
 
「出産、子育てでマミートラックに陥ってキャリアが中断される」とかっていうことがあることも子どもをもったから知ったが、それって、会社の中、縦軸の「キャリア」でしかないと思った。「会社」「給料をもらえる仕事」だけにキャリアがあるわけではないよね。
 
子どもが赤ちゃんの頃、アパートの外に出て、仕事に行ったり出かけたりしようとしている時に、アパートのお向かいのおばあちゃんに「さとちゃんは?」ってよく聞かれたなと思い出す。その人に全く悪意はなく何気なく言っているけど、それを呪いの言葉として、自分を縛ったりする人もいると思う。
 
「母は子どもと一緒がいい、子育てしているから、結婚したから〜できない 落ち着いたらやるんだ、今はできない」という呪いが世の中にはあるんだとわかったのが、30代。
 
子育てしている、結婚している、出産したから、何かができなくなるって思わずにやりたいことをやったから私は満足。
 
キャリア」は人生なので、何かが中断されたとは思わず、むしろ新しい世界が見えた。生きる・働くの中で、学習し、キャリアを拓いていく、大人の学びの機会が大事だよねぇ・・と気づいたので、40代はそれを探求していこうかと考えている。