「支援者」にあるメンタルモデル

先日、ある支援の現場でのやりとり。
 
「やりたいようにやらせていていいんですか?」「こんなんじゃ支援にならないんじゃないですか?」と、わたしと同じように「支援者」の立場で、ある方を支援している方が、そのようなことを言う。「はぁ???」とさすがにムカついて、これは、見過ごせないと思ったので、バチバチやった・・。
コントロールしたい、鋳型にはめたい、被支援者、利用者は優等生的であらねばならない・・って見方をする方だなと思っていた。そして、被利用者はルールを守れないこともある、周りとトラブルを起こす。支援者の間では、困った人、常識がない人という見方が共有されていた。
「こんな好き放題やらせていいのか」という言葉の根底には、支援者の支配したい、逸脱が不快というメンタルモデルが自分にあることに気づいていない。
被支援者をどうにかしたいと思って相手に向ける指のうちの3本は自分に向いてるんだよねぇ・・。
はぁ?!とムカついてバチバチやる・・・
わたしは、「生活困窮者支援やりたい」ってささしまサポートセンターに入って、お仕事始めたわけではなく、この領域への経験はないがNPOマネジメント系で働き先の1つでささしまだったんだが、すっかりささしまの反骨精神とか支援観が身についているなと思った・・笑
いつか生活保護窓口の福祉事務所でもバチバチやるのかなぁ。
 
▶︎メンタルモデルとは・・
メンタルモデルは、「学習する組織」について学ぶ中で出てきたこと。学習する組織は、ピーター・M・センゲさんが提唱した。学習する組織の要素の1つに「メンタルモデル」を挙げていた。
「メンタルモデル」自分の中にある無自覚の思い込みのこと。その思い込みをもとに、脳内では、事実を評価し、行動する・・人は超高速でやっている・・それを「推論のはしご」と呼んでいる。
推論のはしごについて学んだ時、支援の現場でこういうことあるある!!と思った。
 
自分のメンタルモデルが、相手に大きな影響を及ぼしていることがある。
そこに自覚的になることが支援者にはとても重要って思う出来事だった。
 
参考:学習する組織について